子供には関係ない

根気のないプロレタリアート。

じきに自分も頭がおかしくなってしまうのだろう

あまり他人に話すようなことでもないと思うので、誰にも打ち明けたことはないのだが、数年ほど前から「いずれそのうちに、自分の頭がおかしくなってしまうのではないか」という予感に近い不安感を強く覚える時がある。
こんなふうに書くと非常に中二病臭く聞こえるが、マジなんだから仕方がない。
あるいはこう言い換えてもいい。「自分の頭がおかしいことに、突然ふと気がついてしまうのではないか」という不安感だ。
前者の不安感は「正気→狂気」、
後者の不安感は「狂気→正気」、という意識の動きであり、方向は逆だが、正気や狂気といったものが単に相対的なものに過ぎないと考えれば(狂人にとってはいわゆる〝異常〟こそが正常であるという)、結局その二つは同じことであり、つまり、自分の覚えている不安感とは、今の自分の持っている、正常/異常の観念が転覆することに対してのものだと言える。
だから、〝自分は頭がおかしいのではないか〟ではなく、〝自分の頭がおかしくなってしまうのではないか〟という表現になる。
そういった気分があるので、フィクションにしろ現実のニュースにしろ、頭のおかしい人のことを、自分と距離を置いて考えられない。明日は我が身、という怖れが拭いきれない。

世間の人たち、少なくとも自分の周りの人たちは、自らが正常であり続けることに絶対的な自信があるように見受けられるが、どうしてそんな自信が持てるのか不可解である。その自信が揺らぐがために、日々を安定して暮らしていられない。もうほとんど諦めている。



※この不安感はおそらく強迫性障害の一症状であろうと自己診断しているが。