いつだって、いつだって。 悲愴感が無くたって、暗い気分は暗い。 詩情が無くなったって、歌を唄っている。 時計台の数分は、私の一生分。 思い立って、間違って、はぐれて、もうおしまい。利害が合致したって、私は君を嫌ってしまう。 理解者を欲しがる振り…
見慣れない道を選んで、見覚えのある通りに出てしまった。 第六感が冴え渡る、僕の望まない方へ。 二人組の五厘刈りの警官。 恨めしげな顔をしている子連れの女。 大空を夢見る中年。とにかく人気の無い方を選んで歩いて来たのに、既視感、なんかじゃなくて…
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