不孝者の哲学入門事始
親愛なるもの全部を抱き取って
心外なるその全部も飲み込んで
理不尽で身勝手なこの思想を、
音に乗せて、言葉に乗っけて歌う
衒い、韜晦、語呂合せ、を纏って
恋の歌を唄えど格好は付かんけど、
それなりに歪に真っ直ぐに歌う
愛の歌を唄えば皆は笑うけど、
曲りなりに真摯に元気に歌う
虚構、妄想、その細部に「本当」を込めて
「自分」なんてこの際もう無くなったっていいさ、味がしない。
それを学んだら、
何を歌ったって現実味なんか無いけど、
飽き足らずながらも不本意に歌う
皆が笑うのに、歌ってられないの。
でも、だけど、やめてもやっぱり歌う
陰湿な私の青春の何か
現実が私にしてくれる何か
陰湿な私の青春の何か
現実が私にしてくれる何か
、を